どうも、Junです。人によってはそろそろ、世界大会に提出する演技動画の撮影を始めているのではないでしょうか。僕はというと、構成は完成しているので、あとは撮影を残すのみとなっています。その撮影について思うところが。
「終わり」が見えない
これはオンライン大会限定のものでは無いですが、「好成績を狙って」構成を組んでいくと、基本的には完璧だと思う構成には辿り着けないと思っています。また辿り着いてはいけないのでは、とも思っています。対面での大会であれば、練習を重ねて「本番」はステージ上の一回だけと見ることもできます。実際にはプレ練習等をするので一概には言えませんが。
しかし、オンラインの大会ではカメラを回せば全て「本番」です。何度も何度も1日に本番を迎えます。最初の数回は緊張感で、1日の終わりには疲れと惰性で納得できる演技がなかなか撮れません。たとえ撮れたとしても、翌日の朝には「本当にあれで勝負できるのか」という懸念に支配されます。そしてまた撮影へ。
「間に合わないんじゃないのか」
当然、優勝を狙っていくと構成の難易度は高くなっていきます。対面でやる時よりもずっと。大会参加者全員がノーミス構成で勝負してくる可能性がある以上、自分もノーミスでないと土俵に立てないのではないかと心配になってきます。実際にはノーミスじゃないと絶対に優勝できない、というわけではないのですが。
高難易度でかつノーミスはかなり難しいものがあります。例えば90%成功する技を70個入れた構成でも、ノーミスの確率は(0.90)^70≒0.06、すなわち6%です。もちろん単純計算に過ぎませんが、これにさらに音合わせや細かい所作などが加わると納得いくものはなかなか撮れません。
「保険」の構成
実際、大会までに撮影が間に合わなければ順位すらもつきません。これを避けるためには、目標とする構成から数段レベルを下げた構成を用意し、その撮影を行うことが効果的だと考えています。2021年の世界大会では、僕も保険の構成を撮影しました。理想とする構成よりも技数を20も下げた構成です。
しかし、全力の構成出ないとエントリーしたくないという信念を持った選手もいます。自分が納得する方法が結局1番良いのだと思います。
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